現在の華々しい活躍からは想像しにくいものの、佐藤二朗のキャリアの出発点は挫折の連続でした。信州大学経済学部を卒業後、大手広告代理店に就職するも「俳優への夢を断ち切れない」と入社後わずか1日で退職。その後はアルバイトを掛け持ちしながら劇団を渡り歩く、長くて過酷な下積み時代を過ごします。
20代後半から30代前半に至るまで定職に就けず、リクルートの情報誌営業などで食いつなぐ極貧生活を支え続けたのが、現在の妻でした。二人の馴れ初めは、演劇活動を通じた出会い。妻は佐藤二朗より4歳年下で、周囲が彼の将来性に懐疑的だった時期も、その才能と人間性を誰よりも信じて励まし続けました。
8年間の交際期間を経て2003年に結婚。佐藤二朗は公の場やSNSでも妻を「奥さん」「妻」と呼び、深い感謝と愛情を隠しません。また、誕生した息子との心温まるエピソードも頻繁に発信されています。息子の純粋無垢な言葉に父親として圧倒されたり、妻から家庭内で鋭く突っ込まれてタジタジになったりする様子は、完璧すぎない父親像として多くの読者に親しまれています。