世間は往々にして、俳優の体型の変化をゴシップ的に消費しがちです。しかし、富田望生の本質はそこにありません。彼女が演じるキャラクターは、単に「太っているキャラクター」という記号に留まらず、常に人間らしい複雑な感情や葛藤を抱えています。
ネット配信ドラマ『宇宙を駆けるよだか』での演技は、まさにその真骨頂でした。容姿にコンプレックスを持つ少女の心の揺れ動きを、彼女は体型という外見的要素を武器にしつつも、繊細な表情と声のトーンで見事に表現し切りました。体型は彼女にとって、キャンバスに塗る絵の具の一つに過ぎないのです。