膝の上に乗った猫が「ゴロゴロ」と喉を鳴らしながら眠りにつく姿は、見ている側まで癒やされます。この低周波のゴロゴロ音は、猫が極度の幸福感と深い安心感に浸っているときに発せられます。敵のいない安全地帯で完全に脱力し、心拍数や呼吸を落ち着かせている状態です。
また、膝の上で顎や頬をスリスリと擦り付けてくる場合、そこには猫のマーキングと縄張り意識が働いています。猫のフェイシャルフェロモンを分泌する分泌腺が顔まわりに集中しており、飼い主の膝や服に自分の匂いを塗りつけることで、「この人は自分の大切なテリトリーの一部」「安心できる家族」と主張しているのです。
丸まって眠る「アンモニャイト」の体勢や、お腹を無防備に見せて眠る姿は、野生の本能を完全に手放したサイン。飼い主の体温と鼓動を感じながら眠る時間は、猫にとって何物にも代えがたい精神安定の時間となっています。