騒動から10年という歳月が流れた。普通であれば、一発屋のタレントやスキャンダルを起こした著名人の記憶は風化していくのが世の常だ。しかし「ショーンK」という記号だけは、Webコンテンツや検証動画の題材として定期的に再浮上する。
その最大の理由は、彼が魅せた「完成度の高さ」にある。単なる学歴詐称にとどまらず、顔立ち、声、立ち振る舞い、英語の発音に至るまで、彼が構築したペルソナがあまりにも完璧だったからだ。人々は彼を単なるペテン師として切り捨てるのではなく、ひとりの人間が自らを再定義しようとした究極のセルフブランディングとして、どこか興味を抱き続けている。