この楽曲の中毒性の要を担っているのが、トラックメイカーであるDJ松永の卓越した音響設計だ。ベースラインには近年のダンスミュージック・シーンを席巻するジャージクラブの要素を取り入れつつ、BPM150超の高速スピード感の中で変則的なキックドラムを打ち込んでいる。
過剰な装飾を削ぎ落とし、ミニマルでありながら身体を強制的に揺らす音の空間配置。DJ松永は、クラブの快楽主義とモダンなトラップの質感を精緻に融合させた。リピート再生を誘発する呪術的なリフレインは、偶発的な産物ではなく、綿密に計算された音響工学の結晶と言える。