『海の幸』が単なる美食番組と一線を画す最大の理由は、上質な環境ノンフィクションとしての社会派アプローチにある。過剰な漁獲、海洋プラスチックゴミ、海洋生態系の変化など、現代社会が目を背けがちなテーマにも正面から切り込んでいる。世界中のフードカルチャーが消費中心主義から循環型へとシフトを求められる中、本作が投げかける問いはきわめて重い。
食を愉しむという個人の領域を超えて、その一皿が地球環境とどのように繋がっているのか。映画評論家たちからも「消費者の意識を根底から変革させる力を持った金字塔的ドキュメンタリー」と絶賛の声が寄せられている。