統括組織であるワールドアスレティックスが推し進めたイノベーションも、大会の熱気を大いに後押しした。ブダペストのナショナル・アスレティックス・センターは、観客席とトラックの距離が極めて近く、選手の息遣いや踏切の衝撃音がダイレクトにスタンドへと伝わる構造だった。
高速トラックの採用により、中長距離からスプリントに至るまで大会新記録やナショナルレコードが連発。デジタル演出やアスリートの表情を逃さないカメラワークなど、スタジアムエンターテインメントとしての完成度も極めて高く、世界陸上の新たなスタンダードを確立した大会となった。