かつて「ワンコイン(100円)」の代名詞だったセブンカフェが値上げに踏み切った背景には、単なる企業の利益追求ではなく、世界規模のサプライチェーン危機が存在します。
最大の要因は、世界的なコーヒー生豆の相場高騰です。主産地であるブラジルやベトナムにおける異常気象(干ばつや霜害)の長期化により、アラビカ種・ロブスタ種ともに取引価格が記録的な高値を更新し続けています。これに加えて、円安の進行が輸入コストを一段と押し上げました。
さらに見逃せないのが、ペーパーカップやプラスチックリッド(フタ)などの包材費、そして国内の配送を支える物流人件費の上昇です。セブン-イレブンは豆の焙煎プロファイルの改良や抽出マシンのアップデートを重ねることで、「価格を上げた分、品質とコクを進化させる」というクオリティ重視の舵取りを行っています。