ツアーの最前線を走る渋野日向子の打球音には、迷いが一切感じられない。過酷なフォーム改造の時期を乗り越え、完全に自分のスイングを手に入れた彼女は、プレッシャーがかかる終盤のホールでも果敢にピンを狙い続ける。練習場での取材中、晴れやかな表情で語った「自分の弾道を信じて振り抜くだけ」という言葉通り、タフなメジャーセッティングでも堂々たるプレーを展開。ギャラリーを味方につける天性のスマイルと勝負強さは健在だ。
一方、抜群の安定感で米ツアーを席巻しているのが古江彩佳だ。フェアウェイキープ率で常にツアー上位に名を連ねる精緻なショットワークは、まさに職人技の域。難攻不落とされるコースでもボギーを最小限に抑え、忍耐強くチャンスを待つスタイルでコンスタントに上位フィニッシュを重ねている。現地記者からも「最も隙がないプレーヤー」と称賛される彼女の立ち回りは、ツアーの基準そのものを引き上げている。