主人公・碇シンジの葛藤と成長を描き切ったことで、『シン・エヴァ』はファンに深い納得感を与えた。エヴァンゲリオンのない世界を選び取ったシンジの決断は、シリーズの「終止符」として完璧に見えた。だが、作品の権利を管理・プロデュースする株式会社カラーや、配給を担ってきた東映などの映画制作・配給大手が、この巨大IPをそのまま眠らせておくだけで終わるのかという疑問は根強く残る。
アニメーション産業において、世界的な認知度を持つメガIPの価値は年々高まっている。旧作のリマスターや外伝、他クリエイターによるリブートなど、ガンダムシリーズやスター・ウォーズシリーズのように多角展開していく選択肢は十分に考えられる。東映をはじめとする国内配給ラインの動向や、カラー内部でのスタッフ補強の動きが、新たな発表の前触れではないかと噂される理由もそこにある。