ITmediaや各種モバイル実態調査のレポートによると、一般的なスマートフォン利用者が1年間で消費するストレージ容量のうち、LINE単体による占有量は平均2GB〜5GB以上に達することが明らかになっています。写真や動画の送受信を頻繁に行うアクティブユーザーや、複数の部活・ビジネス・趣味グループに所属している層では、LINEアプリ単体で15GB〜30GB超を抱え込み、端末の動作が重い直接的な原因になっている事例が頻発しています。
なぜ文字中心のメッセージアプリが、動画配信アプリや大型ゲーム並みの容量を消費してしまうのでしょうか。LINEが端末ストレージを圧迫する内訳は、主に以下の4層に分類されます。
第1層は、アプリを高速動作させるために一時保存される「キャッシュデータ」です。一度開いたトークのサムネイル画像、タイムライン(VOOM)の動画プレビュー、スタンプのプレビューデータなどが自動的に蓄積されます。第2層は、トークルーム内で実際に送受信した「写真・動画・音声ファイルの実データ」です。第3層は、日々の文字のやり取りが積み重なった「テキストのトーク履歴」。そして第4層が、OS側の管理領域に分類される「LINEその他容量の正体」とも呼ぶべき断片化データやインデックスファイルです。
テキストデータそのものは数十万件あっても数十メガバイト(MB)程度に過ぎません。端末のストレージを実質的に食い荒らしているのは、画像・動画などのリッチメディアと、閲覧のたびに肥大化を続けるキャッシュの残骸なのです。