「観光客で溢れる大通りから一歩入った路地裏にこそ、土佐の日常がある」――そう語るのは、市内で長年食取材を続ける地元ライターだ。今回の独自取材で見えてきたのは、定番の海鮮重だけでなく、山海の恵みを贅沢に再解釈した隠れ家カフェの台頭である。
太平洋を一望する高台や静かな住宅街にひっそりと佇む穴場カフェでは、毎朝市場から仕入れる鮮魚のポワレや、四万十ポークをじっくり煮込んだ限定プレートが昼前に完売する。名物のカツオバーガーや自家製ジンジャーシロップを使ったスイーツなど、ここでしか出逢えないご当地グルメが目白押しだ。
仕込みの限界ゆえに1日20食程度しか提供できない店も少なくない。旅程を組む段階で予約を入れるか、開店30分前に足を運ぶのが、後悔を避けるための鉄則だ。