男闘呼組が解体に至った最大の要因は、高橋和也と事務所首脳陣との間に生じていた音楽性および活動方針をめぐる深刻な対立にありました。
デビュー当初こそアイドル的なプロモーションが行われていた男闘呼組ですが、メンバー自身の手による作詞・作曲が増えるにつれ、彼らはアメリカン・ハードロックやブルースに根差した骨太な本格志向を強く打ち出していきます。特にアメリカ志向が強く、妥協を許さないロック精神を持っていた高橋は、事務所主導のアイドル的な活動スタイルや商業主義的なプロデュース方針に対して、率直に異議を唱える場面が増えていきました。
当時、一部週刊誌では素行不良や薬物疑惑といった真偽不明のネガティブキャンペーンも報じられましたが、高橋自身が後にきっぱりと否定した通り、それらは事実無根でした。本質にあったのは、「本物のロックバンドとして自立したい」というアーティストとしての純粋な欲求と、事務所のコントロール下に置こうとする体制との衝突だったのです。当時の経営陣にとって、自己主張を曲げない高橋の姿勢は看過できないものとみなされ、非情な即時解雇という結末を招くことになりました。