なぜ私たちは、これほどまでに偽情報に惹きつけられ、騙されてしまうのだろうか。その背景には、プラットフォーム事業者が採用するアルゴリズムの存在がある。
動画配信サービスNetflixで配信され大きな反響を呼んだドキュメンタリー映画『ザ・ソーシャル・ディレマ』は、ユーザーの滞在時間を最大化するために設計されたアルゴリズムが、いかに人々の怒りや不安を利用しているかを白日のもとに晒した。また、選挙におけるデータ不正利用と心理操作の実態を描いた『グレート・ハック: SNS社会の闇』は、SNS上で個人の嗜好に合わせたターゲティング広告や偽情報がいかに民主主義を揺るがすかを見事に描き出している。
私たちが「自分の意思で情報を選んでいる」と思わされている裏で、アテンション・エコノミー(関心経済)のシステムが偽情報を増幅し、社会の分断を加速させている現実に目を向けなければならない。