『HERO』から『グランメゾン東京』に至る名作の劇中モデル、さらにはカメラの回っていないオフの場で密かに愛用される超希少な私物ロレックスまで、彼が選んできた腕時計の歴史はそのまま日本のポップカルチャーの歴史でもある。スクープ写真や関係者の証言から浮かび上がるのは、流行を追いかけるのではなく、自ら流行を作り出してきた男の確固たるアイデンティティだ。
かつて彼が画面越しに魅せた一本の時計が、翌日には全国の正規店から姿を消したという逸話は一度や二度ではない。作品の役柄に完璧に同化しながらも、一人の男性として本物の価値を見抜く眼力。その両面からアプローチすることで、彼の腕時計コレクションが持つ真の魅力と、語り継がれる逸話の数々がより鮮明に見えてくる。