そもそも、なぜ一キャラクターの動きがこれほどまでにメディアや消費者を熱狂させるのか。その源流は、集英社発行の「週刊少年ジャンプ」で連載された心理サスペンスの金字塔『DEATH NOTE』にある。名前を書かれた人間が死ぬという一冊のノートを巡り、正義を名乗る新世界のカミ・夜神月と、顔も本名も伏せた名探偵L(エル)が繰り広げた頭脳戦は、世界中の読者を狂乱の渦へと巻き込んだ。
漫画家・小畑健が描くLのビジュアルは、従来のヒーロー像を覆すものだった。落ちくぼんだ目、猫背で足の指を丸めて椅子に座る独特のポーズ、そして絶え間なく口へと運ばれる角砂糖やスイーツ。冷徹なまでの洞察力と滑稽なまでの奇癖が同居するその造形美は、20年近い歳月を経た現在でも全く色あせない。今回のコラボ報道においても、小畑健による描き下ろしビジュアルが店舗を飾るのではないかという期待が、ファンの間で膨らみ続けている。