ZOZOTOWNを離れた後も、前澤氏の起業家としての情熱は衰えていません。個人資産をもとに立ち上げたファンドを通じて数十社規模のスタートアップに出資を行う傍ら、自ら主導する新たな巨大プロジェクトを次々と打ち出しています。
まず注目を集めたのが、参加型の自律分散型組織を目指して立ち上げられたコミュニティ「MZDAO(エムジーダオ)」です。数万人規模の有料メンバーが集まり、新規事業のアイデア出しや運営に関わる実験的な取り組みとして話題を呼びました。
そして現在、前澤氏が総力を挙げて推進している最新プロジェクトが、新会社が手がける「カブアンド(KABU&)」です。「利用者が株主になれる」という斬新なコンセプトを掲げ、電気、ガス、通信、クレジットカード、ふるさと納税といった生活インフラサービスを利用することで、会社の未公開株(新株予約権)が還元される仕組みを構築しました。消費者を単なる顧客ではなく「共同オーナー」に変えるという野心的な挑戦は、再び既存産業に風穴を開ける一手として熱い視線が注がれています。