事件の発端は、2007年10月下旬に持ち上がったデパート向け惣菜の偽装疑惑でした。大阪市中央区に本店を構えていた船場吉兆が、福岡市内の百貨店などで販売していたプリンやゼリー、みそ漬けなどの商品において、賞味期限改ざんを組織的に行っていた事実が農林水産省などの調査で判明したのです。
さらに追及が進むと、問題は賞味期限の偽表記にとどまりませんでした。宮崎県産や鹿児島県産のブロイラーを「地鶏」と偽り、牛肉の産地を偽って販売していた悪質な産地偽装も次々と露見します。日本を代表する高級料亭ブランドの看板を信じて高額な贈答品を購入していた消費者にとって、その裏切りは到底受け入れがたいものでした。
保健所や行政からの立ち入り検査が相次ぎ、営業自粛へと追い込まれる中、事態を収拾すべく開かれたのが、あの歴史的な記者会見でした。