彼らが歩んできた茨の道を知るうえで、欠かせない映像作品がある。Netflixで配信され大きな話題を呼んだドキュメンタリー『リターン・トゥ・スペース』だ。この作品は、アメリカ本土からの有人宇宙飛行再開という重圧の中で、度重なる爆発事故や失敗の恐怖と闘い続けたエンジニアたちの執念を克明に記録している。
画面越しに伝わってくるのは、洗練されたスマートな実験室の光景ではない。極限状態での泥臭いトライ&エラーの積み重ねだ。失敗を恐れず、打ち上げ直後のデータから即座に問題を修正する過激な現場主義。それこそが、不可能を可能に変えてきたエンジニアたちの真の実体である。