北米地域における売上高の急増は、今回の業績において最も眩い光を放っている。かつては全米のショッピングモールからの撤退など苦戦が報じられた北米事業だが、現地法人の権限大幅移譲が進んだことで状況は一変した。現地のトレンドに合わせた商品デザインや、Z世代向けのアパレルブランド・ファストファッションとのタイムリーなコラボレーションが次々とヒットを記録している。
特筆すべきは、「ハローキティ」に対する現地消費者の意識変化だ。単なる「子ども向けのキャラクター」から、Y2Kファッションのアイコン、あるいはポップカルチャーにおけるノスタルジーと先進性が同居するプレミアムブランドへと昇華。主要小売チェーンの棚取り合戦でも優位に立ち、高価格帯でのライセンス展開が現地業績を大きく底上げした。