デジタルネイティブであるZ世代にとって、SNSは単なる連絡ツールではない。自らのアイデンティティを世界に向けてプレゼンテーションするキャンバスだ。中でもInstagramを開けば、洗練されたアングルと独特の世界観で構築されたスタイリング画像がタイムラインを埋め尽くしている。フォロワーたちは彼ら・彼女らの着こなしを単なる服の参考に留めず、その生き方や思想そのものに共感し、熱狂的なコミュニティを形成していく。
かつてモデルのゆうたろうがショップスタッフから一躍時代のアイコンへと駆け上がったように、個性の発信地としての役割は今も健在だ。トレンドの発信基地であるSHIBUYA109の雰囲気も激変した。従来の「可愛らしさ」を前面に押し出したショップに混ざり、性別を問わず楽しめるユニセックスなショップやポップアップストアが軒並み盛況を見せる。渋谷の街角から発信されるリアルなコーディネートは、瞬時にアルゴリズムに乗り、世界中の若者の画面へと届いている。