ボディビル界における「世界一」とは、国際ボディビル・フィットネス連盟(IFBB)プロリーグが主催する最高峰の大会「ミスター・オリンピア」のオープン無差別級王者を指します。1965年に初代王者ラリー・スコットが誕生して以来、半世紀以上の歴史の中でサンディ・サンドウ像(優勝トロフィー)を手にした男はわずか20人足らずしか存在しません。
中でも歴代最多となる8連覇の金字塔を打ち立てたのが、1980年代を支配したリー・ヘイニーと、1990年代後半から2000年代にかけて無敵を誇ったロニー・コールマンです。さらに、ボディビルを世界的なメジャースポーツへと押し上げたアーノルド・シュワルツェネッガーは通算7度の優勝を飾り、2010年代にはフィル・ヒースが同じく7連覇を達成しました。
現代のボディビル界は絶対的王者が長期君臨する時代から、ビッグ・ラミー、ハディ・チョーパン、デレク・ランスフォード、サムソン・ダウダといった規格外の怪物がしのぎを削る群雄割拠の戦国時代へと突入しています。