村西とおるの経歴を語る上で、避けて通れないのが「前科7犯」という激動の犯罪歴です。裏本時代の出版法違反(わいせつ図画販売)や、無許可での撮影などによる逮捕歴が積み重なった結果ですが、中でも最も規格外なエピソードが1986年のハワイFBI逮捕劇です。
アメリカ・ハワイ州で現地の女性モデルを起用して撮影を行っていた際、モデルの中に年齢を偽っていた未成年が含まれていたことから、アメリカ連邦捜査局(FBI)に身柄を拘束されました。適用された罪状を合算すると、米連邦法に基づき最高で懲役370年が求刑されるという絶体絶命の危機に直面します。
この前代未聞の事態に対し、村西は莫大な保釈金(約1億円)を用立てて保釈を勝ち取り、辣腕弁護士を雇って司法取引を成立させました。結果として数カ月間の服役と罰金刑で日本への帰国を果たし、まさに映画以上のドラマを地で行くサバイバル能力を見せつけたのです。