俳優の枠にとらわれない異色の配役も、いまや朝ドラの風物詩となった。お笑い芸人、ミュージシャン、舞台俳優、さらにはSNSで絶大な影響力を持つクリエイターに至るまで、多様な領域からの起用が相次いでいる。
お笑い芸人が持つ間(ま)の取り方や日常描写のリアリティは、コントで培われた独自の観察眼によるものだ。カメラが回った瞬間に場の空気を一変させる圧倒的なライブ感は、本業の俳優すら驚かせることがある。異ジャンルの表現者が投入されることで、ドラマ特有の型にはまった演技が崩され、画面に予測不能なグルーヴ感が生まれるのだ。