丸刈りの球児がズラリと並ぶ風景は、もはや過去の遺物となりつつある。今大会に出場する多くの校で、髪型は個人の意向やチーム内の話し合いに委ねられている。しかし、本質的な変化は見た目だけではない。真の変革は、グラウンド上での選手たちの発言力と主体性に表れている。
監督が指示を出すのを待つのではなく、ピンチの場面でマウンドに集まった内野手たちが自発的にデータに基づいたシフトを割り出し、確認し合う。練習メニューの作成やスタメンの提案まで選手主体で行う高校が増加した。指導者は絶対的な指揮官から伴走者やファシリテーターへと役割を変えつつある。自己決定権を持った球児たちの表情は活き活きとしており、プレッシャーのかかる場面でも自律的な強さを発揮している。