一口にキャンパスの男女比と言っても、内部のグラデーションはあまりに急峻だ。学部ごとの学生構成を比較すると、キャンパス内に二つの異なる大学が存在するかのような錯覚すら覚える。
伝統的に文科三類(文学部や教育学部など)や教養学部では、女子比率が3割を超える年が増えており、多様化の波が定着しつつある。一方で、工学部や理学部といった理系学部では、女子比率は依然として1割台前半に低迷する。医学部医学科においても、選抜方式の変化に伴い微増傾向にはあるものの、男性優位の構造が根強い。
このような学部間の偏倚は、将来の労働市場や研究職のジェンダーバランスに直結する。高等教育産業全体を見渡しても、幹部人材や研究者の多様性を確保するための課題として、理系分野における女子学生の確保は最優先事項として位置づけられている。