奈良県屈指の進学校である奈良県立畝傍高等学校を卒業後、高市氏は神戸大学経営学部へと進学しました。学問に励む傍らで熱中したのが、当時全盛期を迎えていたハードロック・ヘヴィメタルと大型バイクのツーリングでした。
大学時代の高市氏は、軽音楽サークルなどで本格的なドラマーとして活動。ディープ・パープル(Deep Purple)やアイアン・メイデン(Iron Maiden)、レッド・ツェッペリンなどの楽曲を叩き込み、重低音のツーバスを鳴り響かせるハードなプレイスタイルを誇っていました。当時の関係者や本人の回想録によると、スタジオに籠もってスティックに血豆ができるまで練習に没頭するストイックさを見せていたといいます。
さらに周囲を驚かせたのがバイクへの傾倒です。愛車として選んだのは、当時硬派なライダーから絶大な支持を集めていたカワサキ・Z400GP(400cc)。ライダースジャケットを身にまとい、六甲山のワインディングロードや関西近郊のツーリングコースを軽快に駆け抜けていました。
男性中心のカルチャーであったヘビメタや中型バイクの世界に単身飛び込み、対等に渡り合っていた学生時代の経験は、既存の枠組みに囚われない独立心と行動力を育む決定的な契機となりました。