境内に足を踏み入れた瞬間、空気が一変するのを肌で感じる場所が糺の森(ただすのもり)です。東京ドーム約3倍(約12万4000平方メートル)におよぶ敷地には、樹齢数百年を数えるクスノキやケヤキが鬱蒼と茂り、瀬見の小川や御手洗川の清流がサラサラと流れます。森林浴によるマイナスイオンと太古の樹木が放つフィトンチッドが、訪れる者の精神的ストレスを解きほぐす天然のパワースポットとして機能しています。 糺の森の南端に位置する摂社・河合神社(かわいじんじゃ)は、女性参拝者の聖地として連日賑わいを見せています。祭神の玉依姫命は玉のように美しい神であったと伝えられ、古くから女性の美と健康を守護してきました。ここで体験すべきが名物の「鏡絵馬」による美人祈願です。手鏡の形をした白木の絵馬に、自身が普段愛用しているメイク道具(色鉛筆やクレヨンも貸出あり)で「なりたい理想の顔」を描き、裏面に願い事を記して奉納します。 この儀礼は単なる外見美の追求ではなく、「自らの内面を磨き、心身ともに美しく健やかであること」を神前に誓う内省のプロセスです。参拝後には、境内で収穫されたカリンを使った「美人水」をいただくことで、身体の内側からも清らかさを取り込むことができます。
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