2013年の『あまちゃん』大ヒット以降、日本中から愛される存在となった能年玲奈さんが、突如として芸名を「のん」に変えた背景には、所属事務所であったレプロエンタテインメントとの深刻な対立と独立問題が存在します。
発端となったのは2015年、彼女が信頼する演技指導の演出家とともに個人事務所を立ち上げたことでした。当時の所属事務所側はこれを「契約違反」と主張し、双方の信頼関係は完全に決裂。契約期間の延長や活動方針をめぐって法的な対立へと発展しました。この一連の騒動により、人気絶頂期にあった彼女のメディア露出は一時期激減することになります。
2016年6月に前事務所との契約期間が満了を迎えたものの、契約条項に含まれる権利関係や競業避止の取り決めを巡るリスクを避けるため、彼女は再出発の舞台として芸名を「のん」に改名して活動を再開する道を選択しました。本名でありながら自身の名前を自由に使えないという異例の事態は、当時の芸能界におけるタレントと事務所の関係性に一石を投じる大きな社会問題となりました。