人事や採用の現場でも、大きな地殻変動が起きている。
かつて履歴書に数ヶ月以上の空白期間があると、面接官からの厳しい追求は免れなかった。しかし現在、先進的な企業ほど「ブランク期間に何を感じ、どう自分を再構築したか」を高く評価する傾向を強めている。
一本道のキャリアしか経験していない人材よりも、一度立ち止まって自己を客観視した経験を持つ人材の方が、変化の激しい現代において高い柔軟性と回復力(レジリエンス)を発揮するというデータが蓄積されてきたからだ。休職や離職は、もはやキャリアの傷ではなく、個人の深みを示すストーリーとして機能し始めている。