情報が目まぐるしく交錯し、人間関係のあり方が問われる現代において、絵本『ちいさなあなたへ』が提示する「見返りを求めない無償の愛」の提示は、これまで以上に眩い光を放っている。日々の忙しさに追われ、つい忘れがちになる家族の本質的な繋がりや、命の巡りゆく奇跡を、この本はわずか数十ページの中で静かに思い出させてくれる。
我が子が生まれた日、初めて歩いた日、そして旅立つ日。どのライフステージで開くかによって、胸に響くフレーズや意味合いが大きく変化するのも本作の真骨頂だ。手元に一冊置いておくこと、そして大切な人へ手渡すこと。それは、愛の記憶を未来へとリレーしていく最も美しく確実な行為なのかもしれない。 (出典: ちいさな あなた へ(Yahoo!ニュース))