世界遺産・熊野古道を歩くハイカーにとって、気象判断の誤りは即座に遭難や滑落のリスクに直結する。中辺路や小辺路が伸びる紀伊山地奥深くでは、沿岸部よりもはるかに早く天候が崩れる特性がある。
山間部では標高が100メートル上がるごとに気温が約0.6度下がり、風速1メートルごとに体感温度はさらに1度落ちる。2026年の現在、主要なトレッキングルート沿いにはIoT高密度気象センサーが配置され、スマホでピンポイントの雨雲接近アラートを受け取ることが可能になった。雨具の準備はもちろん、尾根筋での落雷避難ルートをあらかじめ頭に入れておくことが鉄則と言える。