事件が発生したのは2018年4月11日の午後7時すぎのことでした。河瀬駅前交番の奥にある休憩室で、新人巡査が貸与されていた実包入りの拳銃を取り出し、背後から上司の後頭部と背中を銃撃。上司は搬送先で死亡が確認されました。
犯行に及んだ元巡査は、高校を卒業して警察学校を修了したばかりの新任でした。裁判や捜査の過程で明らかになった動機は、業務上の指導に対する強い不満や突発的な感情の爆発でした。「指導と称して厳しく怒鳴られ、耐えられなくなった」という身勝手な心理状態から凶行に及び、パトカーで現場を離走。その後、隣町の田んぼにパトカーを乗り捨てて徒歩で逃走を続けました。
夜間から翌未明にかけて、拳銃を所持したままの犯人が住宅街や線路沿いに潜伏している可能性があったため、滋賀県警は異例の緊急包囲網を展開。翌日早朝に身柄が確保されるまで、地域一帯はかつてない緊張感に包まれました。