こうした個々の職人の動きと同調するように、業界全体を巻き込んだ大きな試みも始まっている。2月22日の「猫の日」に向けて始動した「猫の日限定和菓子プロジェクト」はその筆頭格だ。全国各地の和菓子製造業者が垣根を越えて参加し、それぞれの地域特性や伝統技法を生かしたオリジナルスイーツを同時展開している。
全国和菓子協会もこの動きを注視しており、伝統的な需要の減少に悩んできた和菓子製造業にとって、若年層や新規顧客を獲得する大きなターニングポイントになると期待を寄せる。単なる企画モノにとどまらず、地域の銘菓や職人の技術を再発見してもらう契機として、業界全体に明るい兆しをもたらしている。