猫の発情が始まる時期は、個体差や品種によって多少前後するものの、一般的に生後6〜10ヶ月前後(体重がおよそ2.3〜2.5kgを超えた頃)に初発情を迎えます。日照時間が長くなる春先に生まれた子猫は成長が早く、生後4〜5ヶ月で早期発情を迎えるケースも珍しくありません。
発情期のサインは、オスとメスで明確に異なります。メス猫は自発的に周期的な発情を迎えるのに対し、オス猫には厳密な発情周期がなく、発情したメスのフェロモンや鳴き声に刺激されてスイッチが入るという決定的な違いがあります。
【メス猫に見られる主な発情サイン】
メス猫の発情期には、普段とは別人のような行動変化が現れます。 床に体を激しくこすりつける、クネクネと転がる、飼い主の足元に執拗にすり寄るといったスキンシップの増加から始まります。特徴的なのが「ロードシス(背線反射)」と呼ばれる姿勢で、頭を低く下げてお尻を高く突き上げ、後ろ足を足踏みするポーズを取ります。また、異性を呼ぶために「ナァーオ」「アオーン」といった普段とは異なる甲高い大声で鳴き続けます。
【オス猫に見られる主な発情サイン】
近隣のメス猫のフェロモンを感知した去勢前のオス猫は、縄張り意識と性衝動が一気に高まります。 最も顕著なのが「スプレー行為(尿マーキング)」です。立ったまま尻尾をピンと立てて小刻みに震わせ、壁や家具に向けて強い悪臭を放つ尿を吹きかけます。さらに、メスを探すために外へ出ようと執拗にドアや窓を引っ掻く、同居猫に対して攻撃的になるといった行動が見られます。