健康診断で誰もが緊張するあのメジャーの計測。男性の運命を左右する運命の境界線、それが「85cm」という数字だ。厚生労働省が推進する特定健康診査(メタボ健診)では、男性のウエストが85cm以上であることが診断の重要な出発点となる。
「たかが数センチのオーバー」と侮るのは禁物だ。この腹囲85cm基準は、単なる外見のコンプレックスを測る指標ではない。お腹の奥深くに蓄積する内臓脂肪型肥満の度合いを突き止める、科学的なレッドラインなのだ。内臓脂肪は皮下脂肪と異なり、きわめて代謝が活発な毒素工場になり得る。血管を傷つけ、血圧や血糖値を高め、全身の代謝機能を蝕む悪玉物質を日常的に放出し続けるからだ。