千葉県内各地に点在する房の駅グループの中でも、加曽利店は売場面積・商品ラインナップ・アクセスのバランスにおいて中核的な役割を担っています。来訪者の心を掴んで離さない決定的な理由は、大きく分けて3つの要素に集約されます。
第1の魅力は、千葉特産品 落花生スイーツの圧倒的な商品開発力です。運営母体である株式会社やますは、単に契約農家の落花生を袋詰めして売るだけでなく、独自の加工技術と洗練されたパッケージングで次々とヒット商品を生み出してきました。中でも店頭で圧倒的な存在感を放つのが、約20種類以上のフレーバーが並ぶ「Enjoy Peanuts(エンジョイピーナッツ)」の量り売りコーナーや、千葉県産落花生の風味を限界まで閉じ込めた焼き菓子類です。お土産としての見栄えはもちろん、自分用のご褒美スイーツとしてもリピーターが絶えません。
第2の魅力は、五感に訴えかけるライブ演出の最高峰である「房の駅加曽利 ピーナッツペースト」の店頭搾り機です。千葉県産落花生を100%使用し、客が注文したその場で専用マシンから滑らかなペーストが絞り出されます。保存料や余計な添加物を一切使わず、すり潰した瞬間の濃厚な油分と芳醇なアロマが立ち上る光景は、単なる買い物という行為を鮮烈なエンターテインメントへと昇華させています。
第3の魅力は、千葉市若葉区周辺の契約農家から毎朝持ち込まれる「千葉市若葉区 農産物直売所」としての強固な基盤です。流通コストを抑えた産地直送の朝採れ野菜は、スーパーマーケットの棚に並ぶものとは一線を画すみずみずしさと日持ちの良さを誇ります。観光客向けの土産物店でありながら、近隣住民のデイリーなインフラとして強固に根付いていることこそ、房の駅加曽利店が閑散期を作らず常に活況を呈している最大の経営的勝因といえます。