日本におけるストリートピアノブームの起爆剤となったのが、東京都庁展望室に設置された通称「よみぃの都庁ピアノでの演奏」でした。草間彌生氏デザインのピアノで彼が放った一連のパフォーマンスはSNSで爆発的に拡散され、一般層への認知度を一気に引き上げました。
さらに彼の人気を決定づけたのが、YouTubeで一大ジャンルとなったよみぃのピアノドッキリ動画です。オタク風の風貌や駅員、清掃員の扮装をしておどおどとピアノに近づき、最初はぎこちなく弾き始め、突如としてプロの超絶技巧を炸裂させるギャップ演出は、国内外の視聴者に強烈なカタルシスを提供しました。
また、ストリートピアノの現場で見せるよみぃのピアノ連弾パフォーマンスも圧巻です。ハラミちゃんやJacob Koller(ジェイコブ・コーラー)、かてぃん(角野隼斗)といったトッププレイヤーたちと、打ち合わせなしの完全即興で音を重ね合わせるセッションは、まさに現代の音楽格闘技とも呼べる熱量を生み出しています。ただ演奏を披露するだけでなく、「空間全体を巻き込んでフェスティバルに変えてしまう求心力」こそが、よみぃのストリートピアノ演奏が熱狂を生み続ける本質です。