古くから文化人に愛されてきた市川は、重厚な市川市歴史観光の拠点としても見応え十分です。京成線の下総中山駅から趣ある参道を進んだ先にある法華経寺(正中山法華経寺)は、鎌倉時代に日蓮聖人によって開かれた日蓮宗の大本山。境内には国指定重要文化財である五重塔や祖師堂、法華堂などが立ち並び、静謐で厳かな空気が漂います。毎年冬に行われる過酷な百日大荒行でも全国的に知られ、春には見事な桜並木が参拝者を迎えます。
一方、江戸川沿いの高台に位置する里見公園は、戦国時代に激戦が繰り広げられた国府台(こうのだい)城の跡地に整備された歴史公園です。里見氏と北条氏が衝突した「国府台合戦」の舞台として知られ、園内には土塁や明戸古墳石室などの史跡が今も残されています。春と秋には色鮮やかなバラ園が咲き誇り、高台から見下ろす江戸川と東京スカイツリーのコントラストは写真愛好家にも絶大な支持を得ています。