上腕二頭筋は、外側に位置する「長頭」と、内側に位置する「短頭」の2つの筋腹で構成されています。腕を曲げたときに高く盛り上がる力こぶの頂点(ピーク)を形成するのは、主に上腕二頭筋の長頭です。
長頭は肩甲骨の関節上結節から起始し、肩関節と肘関節の2つをまたぐ「二関節筋」という特徴を持っています。そのため、上腕を体幹よりも後方に引いた状態(肩関節の伸展位)を作ると、長頭が根元からピンと引き伸ばされます。
インクラインアームカールの最大の強みは、このストレッチポジションで最も強い負荷をかけられる点にあります。筋肉が引き伸ばされながら力を発揮する「エキセントリック収縮(伸張性収縮)」は筋繊維の微細損傷と筋肥大応答を強く促すため、力こぶの立体感を際立たせる上で外せない種目となっています。