ピックルボールをプレーする環境は、他のラケット競技と比べても非常にコンパクトに設計されています。使用するコートの広さは幅6.10メートル×長さ13.41メートルで、これはバドミントンのダブルスコートと全く同じ寸法です。テニスコート1面分のスペースがあれば、ピックルボールのコートを最大4面設置できる効率の良さが、全国的な普及を強力に後押ししています。
ネットの高さは支柱の両端で91.4センチメートル(36インチ)、中央部分で86.4センチメートル(34インチ)と、テニスネット(中央約91.4センチ)よりもやや低めに設定されているのが特徴です。この絶妙なネットの低さが、ダイナミックなドロップショットや鋭いパッシングショットを生み出す要因となっています。
ギアに関しても明確な基準が設けられています。ラケットの役割を果たす「パドル」は、木製や複合樹脂、カーボンファイバーなどのソリッド素材で作られており、ガット(ストリング)は張られていません。パドルの規定サイズは、長さと幅の合計が60.96センチメートル(24インチ)以内、かつ長さ単体では43.18センチメートル(17インチ)以内と定められています。ボールは多数の穴が開いた中空プラスチック製で、屋内用(大きめの穴が26個前後)と屋外用(風の影響を抑える小さめの穴が40個前後)を用途に応じて使い分けます。