労働問題に詳しく、数々の労働事件で被害者の支援を行ってきた弁護士の渡辺輝人氏は、隔離部屋に追い込まれた労働者が陥る心理的危険性について強く警鐘を鳴らしている。
渡辺氏によれば、人間は他者との有意義な関わりや達成感のある仕事を取り上げられ、孤立した環境に置かれると、短期間で自己肯定感を喪失してしまうという。「自分が無能だからこんな場所にいるのではないか」という錯覚に陥り、精神的に追い詰められた結果、思わず退職届にサインしてしまうケースが後を絶たない。
同氏は「会社側の狙いはまさにその精神的疲弊にある。自分が悪いと自分を責める必要は全くなく、不当な配転命令に対しては即座に客観的な証拠を集め、毅然とした態度で法的対抗策をとるべきだ」と指摘している。