伊丹憲一の警察官としてのキャリアを振り返ると、極めて泥臭く、実力で道を切り拓いてきた叩き上げの経歴が浮かび上がります。
階級は巡査部長。かつては三浦信輔、芹沢慶二とともに「トリオ・ザ・捜一」として恐れられ、数々の凶悪事件を担当してきました。三浦刑事の負傷退職や出雲麗音の加入といったチーム編成の変化を経ながらも、常に捜査一課殺人犯捜査係の現場リーダーとして最前線で指揮を執り続けています。
キャリア組のようにエスカレーター式で出世する道とは無縁ですが、地道な聞き込み(「足で稼ぐ捜査」)と容疑者の心理を鋭く突く取り調べの技術は警視庁内でもトップクラス。キャリア官僚や上層部の理不尽な命令に対しても、現場のプライドを賭けて時に真っ向から反発する姿勢が、同僚や後輩からの厚い信頼につながっています。