長年信じられてきた「冷房は28度設定がベスト」という説。この常識に、空調業界の最高峰が最新データで異議を唱えている。ダイキン工業株式会社やパナソニック株式会社が行った実機検証によれば、リモコンで28度に設定しても、実際の室温が28度に保たれるとは限らない。日差しや部屋の断熱性能によっては、室温が30度近くまで上昇してしまうケースが確認されている。
エアコンの消費電力を左右するのは、設定温度そのものよりも「圧縮機の負荷」だ。パナソニック株式会社の最新調査では、室内が十分に冷えない状態で28度設定のまま微風運転を続けると、かえって冷えるまでに時間がかかり、無駄な電力を費やすことが判明した。一方、ダイキン工業株式会社の実験データによれば、設定温度を26〜27度に設定しつつ「風量自動」を活用した方が、短時間で設定温度に達し、結果として圧縮機が低頻度運転に移行するため電気代が最安に抑えられるという。