父が大手芸能事務所に楽曲を提供するヒットクリエイターである――そんな恵まれた環境に生まれながら、菊池風磨自身は13歳で事務所のオーディションを受ける際、父親の存在を周囲に一切明かさなかった。
自分の実力だけでどこまで通用するのか試したいという強い反骨心と覚悟。事務所の関係者やスタッフも、合格後に彼が菊池常利氏の息子であることを知って驚愕したというエピソードは、ファンの間でも伝説として語り継がれている。
安易に七光りに頼らず、ゼロから泥臭く努力を積み重ねていくスタイル。この自立心こそ、父が背中で教えてきた表現者としてのプライドそのものだったのではないだろうか。結果として菊池風磨は、グループ活動にとどまらず、バラエティでの鋭いツッコミや高いコメント力、俳優としての確固たる地位を自力で切り拓くこととなった。