一般社団法人JMAが主催する日本メイクアップ技術検定試験は、級が上がるにつれてハードルが一気に跳ね上がる。最新の統計データによると、基礎知識と基本技術を問う3級の合格率は8割を超える一方で、プロレベルの実践力が試される1級では合格率が30%台まで落ち込む。試験会場を包む緊迫感の中で、いかに冷静に自らの技量を表現できるかが勝敗の分かれ目となる。
出題傾向の核心は「再現性」と「衛生意識」にある。ただ綺麗に仕上げるだけでは高得点は望めない。モデルの肌質に合わせた下地作り、厚塗り感のない均一なファンデーション、そして左右寸分の狂いもない眉のライン。さらに消毒液の取り扱いや道具の配置といった衛生面のチェック項目は、厚生労働省が定める衛生基準にも通じる厳格さだ。審査員はブラシ一筋の動きまで凝視している。