「いつ夜間救急に駆け込むべきか」。この境界線を見極めることこそ、愛するわが子の命を守るカギとなる。手足口病の経過観察中に放置すると危険な急変サインとして、第一に挙がるのが神経系の異常だ。具体的には、呼びかけに対する反応が鈍い、視線が合わない、ぐったりして意識が朦朧としている、あるいは理由もなく視線が泳ぐといった症状がある。
さらに、激しい頭痛や嘔吐を繰り返す場合、足元がフラついて真っ直ぐ歩けない場合、そして筋肉が瞬発的にびくっと跳ね上がる「筋陣攣(マイオクロニー)」が見られたときは、脳炎や髄膜炎を発症している恐れがある。これらの症状が一つでも確認されたら、夜間であっても迷わず救急外来を受診すべきだ。小児科受診の明確な判断基準をあらかじめ頭に入れておくことで、パニックを防ぎ、迅速な初期対応が可能となる。