なぜ一個人のファンアカウントに過ぎない名称が、何年にもわたって検索エンジンのサジェストに残り続けているのでしょうか。そこには、フィギュアスケート界特有のコミュニティ構造と検索アルゴリズムの力学が作用しています。
当時のネット掲示板(5ちゃんねる等)やYahoo!知恵袋、大手ファンブログのコメント欄において、「ナイルというアカウントの言動はファンの品位を落としている」「いや、あれは正当な主張だ」といったファンダム内の二極化と泥沼の論争が連日繰り広げられました。この膨大な言及量と被リンクの集中が、検索エンジンのアルゴリズムに「高橋大輔に関連する高頻度検索ワード」として長期間インデックスされ続ける要因となったのです。
また、新規にファンになった層がサジェストを見て「ナイルとは誰だろう?」と検索し、それがさらなる検索ボリュームを再生産するという負のスパイラルが形成されていました。