花山薫の戦歴の中でも、ファンの間でベストバウトとして語り継がれているのが、最凶死刑囚編におけるスペック戦です。口内に銃弾を詰め込まれて爆発させられ、両耳の鼓膜を破られるという致命的なダメージを受けながらも、驚異のタフネスと握撃の乱打でスペックを完膚なきまでに叩き伏せた一戦は、シリーズ屈指の熱量を誇ります。
一方で、読者に最大の衝撃を与えたのが『刃牙道』における宮本武蔵戦でした。現世に蘇った剣豪・宮本武蔵の真剣による斬撃を、花山は一切躱すことなく正面から受け止め続けました。背中や胸部を深く斬り裂かれ、大量出血の末に立ったまま意識を失うという凄惨な幕切れに対し、連載当時はファンの間で「花山薫は本当に死亡したのではないか」という死亡説が急速に拡散しました。
しかし、花山は瀕死の重傷を負いながらも奇跡的な生命力で見事に生還。刃牙の参戦へとバトンを繋ぐとともに、「斬られても倒れない男」としての伝説をさらに強固なものにしました。