柔道の道場に一歩足を踏み入れると、初心者が締める白帯から、熟練の証である茶帯、そして憧れの黒帯まで、色とりどりの帯が目に入る。しかし、黒帯は終着点ではない。段位が進むと赤白の斑(まだら)模様の「紅白帯」、さらには最高峰の「赤帯」が存在する。
帯の色と段位の昇進を統括しているのが、総本山である講道館だ。一般的に初段(黒帯)を取得するためには、各地方の柔道連盟や全日本柔道連盟が定める基準を満たし、実技試験(投げ技・固め技)と形(かた)の審査、学科試験を通過しなければならない。14歳以上という年齢制限や一定以上の修業期間も必須だ。
六段以上に達すると締められる紅白帯は、単に試合で勝ちを重ねるだけでは辿り着けない。長年の指導実績や競技普及への貢献、深い格技への理解が厳格に審査される。帯の色は、修行者が歩んできた時間と品格をそのまま物語っているのだ。